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日々の雑感や詩など。
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血は止まるのか

垂れ流したまま喪失感を抱えながら

生きなければならないのか

ぼくはどこから来た

君はどこから来た

そしてぼくはどこへ行く

そして君はどこへ行く

足跡は血と涙に塗れ

背中には断罪の杭

見えぬ振りをして道化になるか

見据えて強く笑うか

見ては泣き濡れるか

人はどこへ行く

人はどこから来る

ぼくの胡乱な宇宙が

胡乱なまま宙吊りになって

白痴のように光っている
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背びれをピンと伸ばし、尾びれで波を切り、泳ぐ喜びを与えてくれた大海を捨てて、一匹の魚が港から酒場へ向かう

「ひねもす愛を与えたもう大地よ」

豪奢なドレスに麗しき宝石、歌う声は迦陵頻伽、たゆたう髪は絹の煌き
上等な葡萄酒が、彼女の声に艶を増す

「なぜなぜわれには愛を呉れぬ」

歌を歌う魚
愛されぬ魚

人はその哀れさに、魚に愛を捧げる、しかし魚は人を愛せぬ
魚が袖にした人の数はシャンパングラスの底から上る泡の数

「なんじの愛が欲しいのに、なんじの愛が欲しいのに」

海は魚を待ち続けて空の月にも漣を寄越すけれども、魚は海を見ることはない、波の音はピアノの音に紛れて消える

「なんじはわれを知らぬと踊り続ける」

欲しいものは常に手の届かぬもの
要らぬものは常に手の内にばかり

魚はそう歌い嘆く、めしいた心で歌って嘆く

あなたはいつも悲しんでいる

狂気に飲まれた人の数を数えて悲しんでいる

そんなあなたが一番最初に数えるのはあなたの名前

そんなあなたに数えられる狂気に飲まれた人たち

あなたの名前はつき

あなたは悲しみながら微笑む

うれしうれしと微笑みながらあなたは悲しむ

夜の闇を引き裂いて聖母のように淡く光りながら

うれしうれしとあなたが微笑む

ねえ苦しいよ

ねえ泣きたいよ

こんな夜は

冷たい夜の空気が僕を抱いて

暖かい電燈の魔力を消す

僕の主たる月が断罪するように

そしていとおしむように僕を追いかける

そんな夜は

苦しくて 泣きたくて でも泣けなくて

人間は嫌いだから

生き物は嫌いだから

そんな僕を月は叱るから

僕が休める場所はどこにあるのかなって考えちゃうから

ねえ苦しいよ

ねえ泣きたいよ

こんな夜は
袋から出されて

「ああ、可愛い飴玉」

真っ暗な中に放り込まれて

さようなら。

コトバが一つ、胸の中で

ひたすら出してと暴れている

涙を落としても

血を流しても

息を止めていても

骨が砕けても

寝ていても

生きていても

出してあげられない

可哀相なコトバが。

呼んでいるのは誰だ、そこにあるのは何だ

そして僕は死んでしまう、きっと絶対必ず

何も知らないまま

何も知らないまま


さらり、さらり
ゆらり、ゆらり
ふわり、ふわり
はらり、はらり

さらさがさらさら
おがわをゆくよ

さくらがひらひら
さらさをかくすよ

おがわがきらきら
さくらをさらうよ

さかながゆらゆら
おがわをとぶよ

きれいなさらさ おがわをゆくよ
さくらがひらひら さくらがひらひら
おがわがきらきら おがわがきらきら
さかながゆらゆら さかながゆらゆら

とわをよなげるてがとりあげる
ちいさなちいさなまんげきょう
 
慈母が与え給えた我らが生は

永遠を壊しながら進みゆく

伸ばす手に 祝福の剣

麗しき髪に 至高の簪

花のかんばせ 匂う麝香

麗しきかな 我らが慈母よ

与え給え 殺戮の声を

与え給え 狂気の歌を

我らは壊さん 永遠と呼ばれる咎を

あなたの愛し児で あるために
悲劇の主人公それで幸せ
いつも言葉足りず
泣けばすむのか
誰も顧みない路地裏でひたすら
泣いて、泣いて、それでも足りずにまた泣いて
一人だということに安心する

一人。どこまでも一人。

理解されないことが幸せ

そして私は理解されないことに憤る。
それが私の不幸でありまた幸せ
私は私
そんな台詞は慰めにはならない。
私は醜さを補おうとひたすら言葉で自分を覆う

それもまた後ろ向きの恍惚。

私は私から離れていく
私は私ではなくなっていく。

そして私は私にしか観劇できない悲劇の主人公へ
私にしか観劇できない悲劇の舞台へ
そのおぞましさを理解しながらも
(なんて、バカらしいこと!)
恍惚を得るためにまた














上がるのだ。
プロフィール
HN:
ゆ。
性別:
非公開
職業:
観測者
趣味:
観察
自己紹介:
いつか綺麗な言葉を作りたい。

空ろな人です。中にはたくさんの汚泥が詰まっています。
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