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日々の雑感や詩など。
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 真っ白な ベッドと

 真っ白な 壁と

 真っ白な 天井と

 真っ白な 蛍光灯と

 真っ白な カーテンと

 真っ暗な お外の闇と

 真っ白な テーブルと

 真っ白な クッションと

 真っ白な シーツと

 真っ白な 床と

 真っ白な ドアと

 切り裂くように流れる PinkFloyd

 詰め物された 真っ白な壁と

 着せられている 真っ白な袖の長いお洋服

 これがぼくのすべて
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届かない高さに恋をした
手を幾ら伸ばしても高さは僕を望んではいなかった

夢を知っているかい?
脳裏に甦る知らない記憶を運んでいくのは風

砂漠が僕を飲み込もうとしている
ありえないはずの夢の欠片に喉が渇く

果敢なく散る花びらのように
僕は恋をし、夢を見、それでも足りずにまた恋焦がれる

届かない高さ
蒼穹と名付けられた壁
巡る風
青い芝生
走れない……

なんで僕は手を伸ばしてしまうの?
届かないはずの高みに

苦しいだけなのに
苦しいだけなのに

リフレインする雨の歌声、雷のリズム
僕の周りで夢を囁く

届かない高さ
僕は空に恋焦がれる
大気を愛する

神様、もし生まれ変われるのなら
大気を攪拌し青い空を走り砂を巻き上げ雨を流す
風にして下さい
風にして下さい

知ると言うのかお前は
私が追いかけ続けた「真実」を

――それは隠されているが故に、隠れていない

見たと言うのかお前は
私が追いかけ続けた「真実」を

――静かなる湖畔にざわめく葦のよう

何故知る、何故見た
「真実」と呼ばれる残酷なそれを

――朝露に濡れる野菊の合間に戯れる

嗚呼、私がそれを知る資格がないと言うのか
求め続け叩き続けた私には!

――茸に腰掛けた妖精達の語る物語

与えてくれ、「真実」を
もうもはやそれを尋ね続けること以外に、私に残されたものはない

――世界の一端、世界の夢、誰かの一端、誰かの夢

私の夢、私の全て、それが「真実」
教えてくれ、一人の少女の行く末を
教えてくれ、少女が産んだ妖精達の国を
教えてくれ、私が少女を愛した意味を

――真に理解など出来ない、それでも征くのが人の業ならば

『そろそろ時間よ』

引用:ハヤカワ文庫SF ポール・J・マコーリイ『フェアリイ・ランド』P114



『フェアリイ・ランド』に寄せて。

 雨は好きだ。だからかもしれない、私は傘が苦手だ。
 雨の日は大体の人間が傘を差す。おかげで道は歩きにくいし、自分が傘を差せば視界が狭まって非常にイラつく。電車に傘を忘れることもあれば、傘を盗まれることもある。
 要は面倒なのだ。傘を持つことが。最近は雨の日でも傘を持っていくことをしなくなった。乾いたタオルがあれば十分である。

 さて、雨自体は大好きなのだが雨の日は中々苦手だ。傘のこともあるが、低血圧のため非常に頭が重くなる。血の巡りが悪くなる感覚だ。
 体調が優れずに、朝起きれないこともしばしばである。立ち上がった瞬間に倒れるなどざらだ。

 雨が好きだから長い間雨を見ていたいのだが……。
叫んでみる

言葉にならない言葉を

叫んでみる

形のない苦しさを

叫ぶ叫ぶ叫ぶ

のた打ち回って壁に体中をぶつけて血を吐くように泣きながら

僕は痛みを叫ぶ

感覚を叫ぶ

苦しいと痛いと悲しいと叫ぶ

そして灰のように眠りにつく

感情を搾り出した人間の滓となって眠りにつく


夜中に自分の叫び声で起きるというのは中々怖いものだ。どうして叫んだのかわからない場合は尚更。

 あまり家庭と言うものを感じたことがない。家族はいたが、家庭があったとは感じていなかった。
 思うのだが、物心ついた時より両親がいわゆる家庭内別居の状態にあったのが原因なのだろう。父親と、或いは母親と何かをすることはあっても、両親と、ということは少なかった。
 両親を好きか嫌いか、と問われれば嫌いだ。だが尊敬はしている。信頼もしている。

 妙なことだと思う。

 このせいかどうかは知らないのだが、私はファミリードラマというものがこの上なく苦手だ。悪い言い方をしてしまえば、虫唾が走るとでも言おうか。

 そう感じてしまう自分が、結構嫌いだ。

 普段、あまり負の方向に感情が動くことのないせいか、一度動くと止まらない。
 怒っている時は大抵気が遠くなる感覚を味わう。悲しんでいる時も、狂うのではないかと思うくらい悲しい。
 しかし持続しないのでそう感じるのはほんの5分程度だ。

 周りから見て非常に悲しいことや怒るべきことが私に起きても、私は特に何も感じていないように思えるらしい。決して、そうではないのだけれど。

 不思議である。

 生温い風が墓地を通り抜ける。小さな影が遠き森から、遠き丘から、遠き海から集まってくる。幾十、幾百と限りなく集まってくる影の輪の中、その中央に、麗しき竜がすっくと立つ。
 人の顔と二つの竜の顔を持つ翡翠の竜は、銀の鉤爪を月の灯りに煌かせる。

 墓地に乱立する十字に組まれた石の間に影達は集まり、麗しき三頭の竜に頭を垂れる。
「三十の軍団の上に立つお方、偉大なる地獄の公爵! 」
 影達の声が不吉な風の轟きとなって人家を揺るがした。人にその声は聞き取れず、和する声は十字に組まれた石の下より響く。
「我らに命を、我らが主、我らに知恵を与えし我らが主よ! 」
 黒く濡れたような土が盛り上がり、地面の底から手が伸びる。今まさに隠されようとしている月を憎むように、手が、手が、手が。
 起き上がる者達の瞳に理性はなく、生の焔もまた然り。

 翡翠の竜が月を仰ぐ。煤のように黒い雲がその姿を遮っていく。
「死の言葉を知る方、死者の王、死霊の王! 」
「知恵を、叡智を、力を与えたまえ! 」
 麗しき竜、その瞳は滴るような毒を含み、その声は艶かしくもしわがれて響き、しかしその輝きは天使も霞むほどの……悪。

 死の饗宴が暗闇の中に始まった。
 生きている者は何人たりともその宴に参加出来ず、参加しようとすればその身は麗しき竜の支配下に下るであろう。それでも叡智を求める者は後を絶たず、麗しき竜は悪意と好意に満ちた瞳で人を堕する。

 麗しき竜よ、何故御身は我を見捨てたもう。何故御身は我を捨て置かれる。
 御身を愛することイゾルデのごとく、御身を慕うことサロメのごとく。
 我も御身の奴隷となりて、その影を、その姿を。
 たとえ、死の虜囚となろうとも。



思いつきで書いたのであまり面白みはない。

まっすぐに

ただまっすぐに

遮った障害物を倒し

その裡に飛来物を抱いて

風の人が道を走りぬける

横を見ることもなく

立ち止まることもなく

まっすぐに

ただまっすぐに
 言っても仕方ないのだが、暑い。日本人は大体が日本で生まれ育っているのだろうが、誰もこの熱さには慣れないだろう。
 外国人ならば言うに及ばず、だ。

 私は日本から外に出たことはない。本州から出たことも一度しかない。
 それでもこの夏の暑さには閉口する。どうしてこんなにじめじめと暑いのだろう。何も知らない人が来たら、日本は国全体がサウナだと思うのではないだろうか。
 いっそのこと、日本の旅行会社は外国で真夏の日本ダイエットツアーを組めばいいのだ。

 そんな事を考えてしまうくらい、今年は暑い。秋が恋しいものである。
プロフィール
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ゆ。
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観測者
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観察
自己紹介:
いつか綺麗な言葉を作りたい。

空ろな人です。中にはたくさんの汚泥が詰まっています。
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