日々の雑感や詩など。
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知ると言うのかお前は
私が追いかけ続けた「真実」を
――それは隠されているが故に、隠れていない
見たと言うのかお前は
私が追いかけ続けた「真実」を
――静かなる湖畔にざわめく葦のよう
何故知る、何故見た
「真実」と呼ばれる残酷なそれを
――朝露に濡れる野菊の合間に戯れる
嗚呼、私がそれを知る資格がないと言うのか
求め続け叩き続けた私には!
――茸に腰掛けた妖精達の語る物語
与えてくれ、「真実」を
もうもはやそれを尋ね続けること以外に、私に残されたものはない
――世界の一端、世界の夢、誰かの一端、誰かの夢
私の夢、私の全て、それが「真実」
教えてくれ、一人の少女の行く末を
教えてくれ、少女が産んだ妖精達の国を
教えてくれ、私が少女を愛した意味を
――真に理解など出来ない、それでも征くのが人の業ならば
『そろそろ時間よ』
引用:ハヤカワ文庫SF ポール・J・マコーリイ『フェアリイ・ランド』P114
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『フェアリイ・ランド』に寄せて。
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ゆ。
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いつか綺麗な言葉を作りたい。
空ろな人です。中にはたくさんの汚泥が詰まっています。
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